FAQ 黒白印画紙
- ILFORD の黒白印画紙はどのように処分すればよいですか?
印画紙の廃棄について特別な要件はありません。 梱包資材の廃棄に関しては地域のリサイクル規則を確認してください。
- クロロブロモ乳剤、ブロモヨード乳剤とは何ですか?
ILFORDの黒白印画紙はすべて、塩化銀と臭化銀の混合物の結晶からなる乳剤 (クロロブロモ乳剤と呼ばれます) がコーティングされています。
ILFORDの黒白フィルムは、臭化銀およびヨウ化銀の混合物混合物の結晶からなる乳剤 (ブロモヨード乳剤) がコーティングされています。
- ILFORD黒白印画紙に適したセーフライトはどれですか?
580nm以下の波長を遮断したダークオレンジ/ダークブラウンまたはディープレッドのセーフライトを使用することができます。ILFORD 902(ダークオレンジ)、ILFORD 906(ディープレッド)が適しています。
注意: ダイレクトポジティブペーパーで安全に使用できるのは、ILFORD 906(ディープレッド)のみです。
新しいセーフライトを使用する場合は必ず事前にテストを行ってください。
詳細については、ラーニングゾーンをご覧ください。詳細はこちら
- 手彩色に最適な ILFORD黒白印画紙はどれですか?
ILFORDのファイバーベース(FB)ペーパーは、いずれも手彩色加工に適しています。手彩色には水性のアクリルアートペイントを使用してください。手彩色に関する詳細情報は、ラーニング ゾーンでご覧いただけます。
詳細については、ラーニングゾーンをご覧ください。詳細はこちら
- サインやプリントへの書き込みにはどんなペンを使用するべきですか?
Staedtler社製のパーマネントマーカーペンなどの使用をお勧めします。ダーマトグラフペンを使用する場合もあります。
- ファイバーベース(FB)ペーパーのプリントはどのようにマウントしたら良いでしょうか?
ファイバーベース(FB)ペーパーのプリントは、しっかりフラットニングをするためにドライマウントをお勧めします。一部のギャラリーや博物館では、アーカイバル仕様のフォトコーナーを使用する場合があります。
詳細については、ラーニングゾーンをご覧ください。詳細はこちら- レジンコート(RC)ペーパーのプリントはどのようにマウントしたら良いでしょうか?
スプレー接着剤、ドライマウント、両面マウントフィルムのいずれかを使用したマウント方法をお勧めします。
詳細については、ラーニングゾーンをご覧ください。詳細はこちら- スプリットグレードプリント法(分割階調プリント法)とは何ですか?
スプリットグレードプリント法(分割階調プリント法)は、ILFORD MULTIGRADEのような多階調印画紙で利用できる手法です。低コントラストと高コントラストの異なるフィルターを用い、覆い焼きや焼き込みで部分的に異なる階調を与えることが出来、優れた階調表現を行うことができます。
詳細については、ラーニングゾーンをご覧ください。詳細はこちら- ブロムオイル印画法に適したILFORD黒白印画紙はどれですか?
英国ブロムオイル協会のメンバーからのアドバイスに基づいて、ブロムオイル印画法に適したとファイバーベース(FB)ペーパーは以下のとおりです。
MULTIGRADE FB Cooltone glossyがブロムオイル印画法には最も適しています。
MULTIGRADE FB Classic のグロッシーおよびマットは、MGFB Cooltone程ではありませんが、ブロムオイル印画法に使用できると報告されています。グロッシーよりもマット面質が適しています。
MULTIGRADE FB Warmtone のグロッシーとセミマットは、ブロムオイル印画法をうまく仕上げるのは非常に手間がかかります。グロッシーよりもセミマット面質の方が適しています。
MULTIGRADE Art 300 は、ブロムオイル印画法に適していません。
- ILFORDのアーカイバル処理とは何ですか?
アーカイバル処理の詳細は、テクニカルデータシートで確認してください。
- レジンコート(RC)ペーパーはファイバーベース(FB)ペーパーと同等の保存性能がありますか?
現在、黒白印画紙の保存期間を評価するための基準は定められていません。
レジンコート(RC)ペーパーとファイバーベース(FB)ペーパーは同等の保存性能を有しているとさられていますが、長期間の保存安定性を求めるのであれば実績のあるファイバーベース(FB)ペーパーを適切に現像処理することをお勧めします。
- プリントされた写真はどのくらいの期間、保存可能ですか?
適切に現像処理されたプリントは何十年も長持ちします。定着および水洗工程の処理の正確さ、展示中の汚染物資地からの保護状況により保存性は変わります。
処理後にセレニウムトナーなど適切な調色処理をすることでさらに保存期間を延ばすことができます。
- レジンコート(RC)ペーパーとファイバーベース(FB)ペーパーの違いは何ですか?
レジンコート(RC)の表記は正確ではなく、実際にはベースペーパーの両面にポリエチレン層があり、現像処理薬品がベースペーパーに染み込まないことを意味します。
ファイバーベース(FB)ペーパーは、高品質の紙繊維のベースペーパーの表面に硫酸バリウムがコーティングされ、滑らかな白い表面を作り出し、その上に写真乳剤でコーティングされています。ベースペーパーに染み込んだ現像処理薬品処を除去するためには、より長い水洗工程が必要になります。
- 古いマルチグレードフィルターセットを使用できますか?
MULTIGRADE ペーパーのコントラストの正確なコントロール行うには、最新のMULTIGRADEフィルターセットを使用してください。
MULTIGRADE III と一緒に販売されていた古いタイプのフィルターセットを使用すると00号や5号といった両極のコントラストをコントロールできず、号数間の間隔も均等にはなりません。
- ILFORD MULTIGRADE ペーパーのコントラストはどのようにコントロールすることができますか?
MULTIGRADE ペーパーのコントラストはMULTIGRADEフィルターや多階調印画紙用の引伸機、カラーヘッド付き引伸機を使用してコントロールすることができます。詳細はテクニカルデーターシートのコントラストレンジ、ISOレンジ、ISO感度、露光光源の項目を参照してください。
- 黒白印画紙の露光に相反則不軌の影響がありますか?
黒白印画紙は、フィルムよりもはるかに長い露光時間を前提に設計されており、相反則不軌の影響を受けにくくなっています。非常に長い露光時間であればわずかに影響があるかもしれませんが、一般的に印画紙の露光で相反則不軌を補正する必要はありません。
- どの印画紙がフォトグラムに適していますか?
ILFORD の黒白印画紙は全てフォトグラムを作成することができます。ファイバーベース(FB)ペーパーかレジンコート(RC)ペーパー、さらにお好みの面質から選ぶことができます。表面を用紙本来の繊維のままかレジンコートされたものかお好みの表面仕上げによって商品の選択が異なります。レジンコート(RC)ペーパーは低コストで、現像処理も簡単なので、フォトグラム初心者には適しています。
- 製造日の古い黒白印画紙を使用することができますか?
黒白印画紙に有効期限はありません。時間の経過に伴う性能に影響を与える要因は様々です。
冷蔵保存された黒白印画紙はさらに長持ちします。古いパッケージに入った黒白印画紙が標準どおりに機能するか事前にテストしてください。