FAQ 黒白フィルム及びレンズ付きフィルム
- レンズ付きフィルムを開いてフィルムを安全に取り出すにはどうすればよいですか?
レンズ付きフィルムはカメラから取り出さず、DPショップにお持ちください。
- ILFORD フィルムの廃棄方法を教えてください。
写真フィルムの廃棄に関して特別な要件はありません。包装資材と金属カセットに関する廃棄は地域のリサイクル規則を確認してください。
- 有効期限切れの古いフィルムを使用することはできますか?
有効期限を過ぎたフィルムの使用は、最良の仕上がりにならないためお勧めしません。しかし、フィルムの保存状態により実際の性能の保持期間は異なります。例えば、冷蔵保存されていた場合は、より長く使用することが可能です。冷蔵保存されていなかった場合は、有効期限を参考にしてください。
- お勧めのネガスリーブはありますか?(例えば、どのブランド)
実績があり、人気のブランドは、Printfile、Kenro、Clearfile です。 しかし、他にもたくさんあります。
- なぜイルフォード120フィルムの裏紙にあるフレーム番号の確認がフレーム番号確認用の赤窓を通すと難しいのでしょうか?
通常、120フィルムの裏紙にあるフレーム番号はどんなカメラでも確認用の窓から確認できますが、一部の古いカメラでは確認用窓の赤色が濃いため、番号が見えにくい場合があります。
裏紙にあるフレーム番号の印刷濃度は慎重に管理されているため、現像処理後、フィルム上にテキストや数字のゴーストが発生することはありません。良好な視認性とゴーストの発生しないバランスとって印刷濃度は決められています。
- 暗室内におけるフィルム取扱時にセーフライトは使用できますか?
一般的な黒白フィルムは全ての可視光が感光域となるため、セーフライトは使用しないでください。
ただし、ORTHO Plusフィルムは深い赤色のセーフライト (ILFORD 906) が使用可能です。
- どのようなフィルムの定着処理を推奨しますか?
イルフォードは全ての黒白フィルムの定着処理に硬膜剤を含まない迅速定着液の使用を推奨しています。
ILFORD PLUS フィルム、Kodak Tri-X、Agfa APX 400 などの一般的な黒白フィルムは2~4分間の定着時間が必要です。ILFORD DELTA PROFESSIONAL、Kodak T-Max、Fuji Neopan などの新技術を採用した黒白フィルムは、3 ~ 5 分間の定着時間が必要です。同一の定着液で複数のフィルムを処理する場合、定着液の活性度が徐々に低下するため、定着時間は広く設定されています。(例:新液であれば2分、消耗している液では4分)
詳細については、製品のテクニカルデーターシートを参照してください。
- フィルムの現像前にプレリンス処理を行うべきでしょうか?
不均一な現像につながる可能性があるため、現像前にプレリンス処理することはお勧めしません。
- ILFORD「PLUS」および「DELTA」フィルムの違いは何ですか?
ILFORD PLUS フィルム (HP5 PLUS など) は、1 世紀以上にわたって使用されてきた銀粒子構造の技術をベースに改良を加えたフィルム製品です。
ILFORD DELTA PROFESSIONAL フィルムは、コアシェルと呼ばれる新しい結晶構造を採用しています。これら新技術の結晶構造は光をより効率的に取り込むことができ、従来のフィルムよりも滑らかな階調と微粒子で優れたシャープネスをもった画像を形成できます。ただしDELTA PROFESSIONAL フィルムは、一般的にPLUSタイプのフィルムよりも露光および処理条件に関して柔軟性が低くなります。
- ILFORD WASHAID (水洗促進剤)をフィルムで使用できますか?
他のハイポ除去剤と同様に、ILFORD WASHAID をフィルムにも使用できます。
ただし、無硬膜タイプの定着剤 (ILFORD HYPAM や ILFORD RAPID など) で定着処理されている場合は、ハイポの除去は必要ありません。
無硬膜定着剤を使用したあとの水洗工程は、ILFORDの推奨する水洗工程を実践することをお勧めします。詳細は、テクニカルデータシートに記載されています。
テクニカルデータシートは、Ilford.co.jpからダウンロードすることができます。- スキャニングに最適なフィルム製品はどれですか?
赤外線を利用したゴミや傷の補正技術(Digital ICE等)を利用する場合は、C41カラーネガフィルム処理の黒白フィルムである ILFORD XP2 Super をお勧めします。 Digital ICEは一般的な黒白フィルムでは使用できません。これは、Digital ICEが銀粒子をほこりや傷として検出してしまうためです。
一般的な黒白フィルムをスキャニングする場合は、Digital ICE機能を無効にしてください。
その後、画像処理ソフトでゴミ取りのレタッチを個別に行ってください。
また、銀粒子が強調されてしまう可能性があるため、スキャナーソフトのオートシャープ設定を弱めることをお勧めします。どのような設定があなたにとっての最適となるか色々と試してみてください。- フィルムの現像時間はどこで確認できますか?
フィルム製品の現像時間は、テクニカルデータシートに記載されています。
テクニカルデータシートは、Ilford.co.jpからダウンロードすることができます。- 長時間露光におけるフィルムの相反則不軌はどのように対応すればよいですか?
フィルムの相反則不軌に対する露出補正についてはテクニカルデータシートに記載されています。
テクニカルデータシートは、Ilford.co.jpからダウンロードすることができます。- 撮影後、フィルムを現像処理するまでどのくらいの期間を空けても大丈夫ですか?
最良の仕上がり結果を望むのであれば撮影後すぐに現像処理することをお勧めしますが、実際には
ほとんどの場合は数カ月時間を空けても問題はありません。1つ例外として、ILFORD PANF Plus
は可能な限り早く、そして確実に撮影後3か月以内に現像処理してください。