イルフォードの歴史

1879
ILFORDはアルフレッド・ヒュー・ハーマンによって自宅の地下室でゼラチン乾板を製造するBritannia Works(ブリタニア・ワークス)として創業。
1891
Britannia Works Co. Ltd.として認知されるようになりました。
1898
株式を公開、アルフレッド・ハーマン(当時50歳)は、健康上と思える理由から一線を退くものの、 数年にわたり彼の専門知識と経験を提供し続けました。
1899
カットフィルム用カメラ「The Ilford Camera」を発売。
1902
会社の本拠地であった英国エセックス州の町“ILFORD”にちなんで、ILFORD Limited 社に社名を変更しました。
1945
イルフォードの工場が第二次世界大戦中のロンドン大空襲で被災。
1959
世界有数の化学企業ICI社の傘下に入る。
1963
スイスにあるCiba(チバ)社はイルフォードの株の一部を取得、銀染料漂白法に基づくプリント感材(ポジフィルム用ダイレクトプリント感材)を開発するための商業的な取り組みを開始、当初の製品名はCilchrome(チルクローム)で、“Cil”はCiba及びILFORDとLumiereの頭文字を取って名付けられましたが、その後最終的に製品名はCibachrome(チバクローム)となりました。Ciba社はILFORD社とともにLumiere(ルミエール)社、Telko(テルコ)社を吸収。
Ciba社はFribourg(フリブール)郊外のMarly(マルリー)にCibacrome(1992年にILFOCHROMEに改称)をコーティングする工場を新設。 Fribourgの中心にあった旧Telko工場は仕上げ工場として利用されました。
1967
ICI社とCiba社はILFORDの全ての株式を取得。
1969
Ciba社はICI社が所有する全てのILFORD株を取得し、ILFORD Limitedの単独オーナーとなる。
1970
Ciba社はJR Geigy社と合併、Ciba-Geigy(チバガイギー)社となる。
1976
エセックス州イルフォードにある工場を閉鎖、本社をロンドン南東にあるバジルドンに移転。
1982
1962年にCiba社に買収されていたLumiere社はILFORD Franceとして認知されるようになる。
Lumiere Imaging社(ルミエールイメージング)は今日も存続しており、現在ではフランスにおける重要なILFORDの代理店です。
1983
ILFORD UKの本社をイギリス北西部のチェシャー州モバリーに移転。
1989
印刷感材メーカーAnitec(アニテック)社のオーナーでもあるアメリカに拠点を置くInternational Paper(インターナショナルペーパー)社がILFORDを買収。
1990
ILFORDとAnitecが合併しILFORD Anitec(イルフォード・アニテック)に社名を変更。
1992
Ciba-Geigy社との関係を解消したため、Cibachrome(チバクローム)の名称変更が必要となる。 この年ラスベガスで行われたPMAショーで新名称ILFOCHROME Classic(イルフォクローム・クラシック)を発表。
1996
セールス部門及び管理部門がロンドンからチェシャー州モバリーに移転。
1997
International Paper社はILFORDをDoughty Hanson   Coに売却。
1998
ILFORD LimitedはILFORD Imaging Ltdに社名を変更。 PRINTASIA Inkjet Photoシリーズを発売、コンシューマーインクジェット市場に参入。
2000
GALERIE Inkjet Photoシリーズを発売
2004
ILFORD Imaging社は、創業125周年を迎える。
分社化されたILFORD Imaging UK Limitedが破産管財人の管理下となる。
2005
ILFORD Imaging UKの経営陣がMBOを実施、 2月にHARMAN technology(ハーマンテクノロジー)社として再スタート。ILFORD Imaging Switzerland GmbHからのライセンス供与の下、ILFORDアナログモノクロ製品の製造を継続。
7月、130年の歴史を持つ日本企業の王子製紙が、GALERIE及びPRINTASIAを含むインクジェット製品及び高品質カラー写真製品を製造するILFORD Imaging Switzerland GmbHを含む, ILFORD Imaging グループを買収。
2010
5月、王子製紙はILFORD Imaging Switzerland GmbHを Paradigm Global Partners LLP.に売却
11月、イルフォード・イメージング・ジャパン株式会社設立。
2011
BioMediaシリーズを発表、同製品は再生利用可能、生分解性、焼却処理にも適した点が評価され、 この年のSGIA インクジェットメディアビニール素材部門にてProducts of Yearに選出される。
写真市場のデジタル化による需要の低下により、ILFOCHROME Classicの最終生産を発表。
  イルフォード・イメージング・ジャパン株式会社の社名をイルフォード・ジャパン株式会社に変更。
2012
GALERIEシリーズを、最高級グレードのGALERIE Prestigeシリーズへの移行を発表、 同時により標準グレードのGALERIE Premiumシリーズを発表。
2013
2月、CMA Graphix社とColorportal社を買収。
4月、Tecco社を買収。
2014
5月、ILFORDの商標と関連資産を日本の中外写真薬品株式会社とオーストラリアのCR Kennedy   Company Pty Ltdが買収。 ILFORD Imaging Europe GmbHドイツに設立。
2016
Photokina2016に出展、Creative EmulsionなどGALERIE Solutionシリーズを発表。
ラミネートフィルムILFOGUARDシリーズを発表。
2018
Photokina2018に出展、GALERIE PrestageシリーズをGALERIEシリーズに変更、ニューデザインのパッケージを発表。TESUKI-WASHI EchiZenの他、6製品の新製品を発表。
2019
昇華転写インクジェットテクノロジーを利用したデジタル時代のILFOCHROMEプリントシステムを発表。
古典技法プラチナパラジウムプリント用ペーパーTESUKI-WASHI ICHIBEI及びデジタルフィルム、ケミカルを揃えたPLATINACHROMEシリーズを発表。
2021
フィルムカメラILFORD SPRITE 35-II、レンズ付きフィルムILFORD ILFOCOLOR RAPID RETROを発表、フィルムブームに支えられ、世界各国で好調な販売を記録。